プロパンガス物件で賃貸アパート経営を行うメリット・デメリット
更新日: 2022-10-07賃貸アパート経営を行うオーナー様・大家様でしたら、「プロパンガス物件だったら設備を無料で付けてもらえるよ」と聞いたことがあるのではないでしょうか。でもいったいどういう仕組みでそうなるのか、と詳しい情報を知らない方も多いはず。
そこでプロパンガス物件で賃貸経営を行う上で理解しておいた方が良い、設備設置が無償で行える仕組みやプロパンガスの特徴、賃貸アパート経営で利用する上でのメリット・デメリットなどをまとめてご紹介いたします。
プロパンガスとは
プロパンガスとは家庭用のガスの一種で、ガスを利用するご家庭の半数近くで使われています。主に海外から輸入しており、ご家庭にはガスボンベに充填した状態で配送されるのが一般的です。
使用上の安全性は都市ガスと変わらず、二酸化炭素の排出量も少ないなど地球にも優しいのが特徴。ただし、料金制度が都市ガスと大きく異なり、都市ガスは料金の算定に行政の認可が必要ですが、プロパンガスはガス会社が自由に料金を決めることができます。
実はタクシーの約8割はLPガス(=プロパンガス)車であり、都市ガスの熱量調整にもプロパンガスが使われるなど、家庭・業務用や工業用を問わず生活に関わる多くの場所でプロパンガスが使われています。
プロパンガス物件のメリット・デメリット
そんなプロパンガスですが、都市ガスと比較して以下の様なメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
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プロパンガスはガスボンベに充填して配送されるため、都市ガスのようなガス管が整備されていない地域でも利用可能で、震災等の際も都市ガスより早く復旧できます。その代わり、ガスボンベを利用場所に設置しなければなりませんし、配送コスト等が嵩む分ガス代も割高になります。
また、都市ガスの場合はオーナー様・大家様負担となるガス機器やエアコン等の設備も、貸付貸与契約(設備貸与契約)を結ぶことで無償設置でき、修繕・設備投資のコスト削減が可能です。
入居者様のガス代と設備貸与の内容のバランスを取り上手く活用できれば、プロパンガス物件は賃貸アパートの強い味方となるでしょう。
貸付貸与契約(設備貸与契約)とは?
貸付貸与契約(設備貸与契約)は、オーナー様とガス会社とで長期契約を結び、設置した設備等の費用を償却していく契約で、最近はガス取引契約等の新しい形式の契約もあります。オーナー様は持ち出し費用無しで設備設置が可能で、ガス会社は長期間の契約が見込めるためガス料金等で好条件を提示できます。
ガス機器の場合は10年、ガス配管の場合は15年が契約期間の目安となり、途中解約する場合は残り期間と無償設置した設備費用に応じた解約金が発生します。また物件を売却する際は、売買条件に盛り込むことで契約を次の所有者に継承でき、契約が引き継がれた場合は解約金の支払いは不要となります。
戸建にお住まいの方の口コミで「違約金があるから解約できなかった」というものがありますが、この貸付貸与契約のことです。物件の購入・新築のタイミングでのガス契約は「とりあえず」で進めてしまう方も多いようですが、しっかりと説明を受け、ご納得の上で契約を進めましょう。
賃貸アパート経営でプロパンガスを利用するメリット・デメリット
ここまではプロパンガスの一般的な情報でしたが、賃貸アパート契約に際してはどのようなメリット・でメリットがあるのでしょうか。
物件オーナー様・大家様、お住まいになる入居者様、それぞれの視点からメリットとでメリットをご説明いたします。
オーナー様・大家様へのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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最大のメリットはやはり設備の無償設置でしょう。給湯器やガス配管などの修繕費、空室対策のための設備設置、物件価値向上のための設備投資、すべてが無償で行えるのですから、上手く利用できれば賃貸アパート経営の収益最大化に繋がります。
また、規模や地域などを満たす一部物件のみではありますが、ガスボンベ設置スペースへの借地料支払いなどの付帯収入を得られるケースも。現状のガス会社との契約期間が残り少ない場合はぜひ一度、弊社からの無料提案書をご覧ください。
また、規模や地域などを満たす一部物件のみではありますが、ガスボンベ設置スペースへの借地料支払いなどの付帯収入を得られるケースもデメリットは設備設置には貸付貸与契約’(長期契約)が発生することとです。前述のとおり解約金も発生しますし、売却時も何らかの対応をしなければなりません。また、ガス料金もリスクのひとつ。プロパンガスエリアであれば問題ありませんが、都市ガス・プロパンガス混在のエリアですと、割高なガス料金が入居者の負担となる場合があります。
メリットを活かして魅力的な設備を無償設置した上で、その費用を賃料に転化するなどマーケット状況に合わせた対応を行い、安定した賃貸経営を目指しましょう。
入居者様へのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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入居者様にとっての一番のデメリットは都市ガスと比較すると割高なガス料金。プロパンガスを使ったことがある方であれば大丈夫だと思いますが、今まで都市ガスを使っていて初めてプロパンガスを使う方は、以前よりかなり割高なガス代となってしまい驚かれるのではないでしょうか。
また、プロパンガスは世帯ごとにガス会社を変えられず、1棟を1つのガス会社が供給する形となる為、入居者の方が自分で好きなガス会社を選ぶことはできません。都市ガスの自由化と混同されることも多いので、きちんと理解していただく必要があります。
しかし、それを補うに足るメリットとして、各設備の充実やガス機器の修理・交換が早いことが挙げられます。給湯器は基本的に無償貸与で修理・交換されますので見積もり不要、故障の連絡が入ればすぐに対応に入れます。
また、建築コストとは別に宅配ボックスやエアコン等も設置できますので、家賃に比べて設備充実度の高い物件となることも。そうなれば、周辺相場や競合物件にもよりますが、無償貸与によって物件価値を向上させることは入居者の大きなメリットとなるでしょう。
ゼロプロで何ができるのか、詳しく知りたい方は下記リンク先をご覧ください。
ゼロプロとはどんなサービス?運営会社やサービス概要をご紹介!
ご提案時にオーナー様からよく聞かれる質問
弊社でプロパンガス会社を変更していただいた賃貸経営を行うオーナー様・大家様から、ご提案の際にいただいたご質問を紹介いたします。
ガス料金が相場価格を上回らないようにできるか
やはりオーナー様・大家様がまず気にするのは入居者様のこと。高すぎるガス料金は入居者様の退居にもつながりかねない問題となります。
弊社からご提案する際は「このガス料金は入居者が納得できるものか」を基準としており、オーナー様・大家様から特別な要望が無い限り、相場料金以下のガス料金となるように調整しております。
また、ガス会社変更が入居者様のためでもあることをわかりやすくするために、現状のガス代より最低5%安くなるようなご提案をさせていただきます。
ガス会社変更はどのように入居者へ知らせるのか
ガス会社変更につきましては、新しいガス会社が決定後、ガス会社変更の一週間前を目安に通知を行います。新しいガス会社が入居者様宅に投函するケースが多いですが、ご要望により大家様や管理会社様からお出しいただくことも可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。
ガス料金値上げの際、大家さんに連絡が入るか
料金値上げの際にはオーナー様・大家様に連絡させるよう契約書に記載させることが可能です。他社様でガス会社変更をされたり、直接ガス会社へお申し込んだ場合はそうとも限らないようですので、その場合は契約書の内容をしっかり確認した方が良いでしょう。
ネット回線速度は快適に使えるものか
無料インターネットをご提案した際にご質問いただくのは、やはり回線速度。弊社がご提案する場合はIPv6方式を基本とした安定的かつ快適な速度のインターネット回線をご提案しております。ランニングコストを安くした場合に、回線速度の遅い方式で提案する業者もあるようで、無料インターネットをお考えの場合は是非その辺りも比較していただければと存じます。
賃貸アパート経営にプロパンガスを賢く利用しよう
賃貸アパート経営にプロパンガスを利用することは、必ずすべての物件に当てはまるとは言えませんが、大きなメリットを創出する手段のひとつです。現在の貸与契約の状況や築年数、ご要望される設備をご教示いただければ詳細なご提案が可能ですので、プロパンガス物件を所有またはこれから取得されるようでしたら、ぜひ一度相見積もり先のひとつとして弊社へご相談いただけますと幸いです。
付帯収入が欲しい、設備投資を目一杯行いたい、ガス料金をとことん安くしたいなど、ご要望に応じたご提案をさせていただきますので、まずはお気軽にご相談くださいませ。
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