クリーンに使えるプロパンガス、都市ガスとはここが違う!
更新日: 2022-10-07プロパンガスと都市ガスを比較したとき、なぜかプロパンガスに悪いイメージを持つ方が多いように思います。料金設定等について不明瞭な部分があることは否めませんが、ガスとしてはプロパンガスの方がクリーンな部分もあると見直されてきています。その他、コストや性質の違いなどと合わせてご紹介していきたいと思います。
クリーンエネルギーなプロパンガス。実は都市ガスより重いんです。
プロパンガス(LPガス)はガソリンや灯油などと比べて、燃焼時の二酸化炭素排出量が少ないクリーンなエネルギーとして見直されるようになってきました。そう、地球温暖化対策の一環としてもガスの利用が効果的なのです。そのプロパンガスを安全・便利に使うためにも、プロパンガスについての理解を深めておくことが肝心です。
一般家庭で用いられるガスの種類として、プロパンガス(LPガス)と都市ガスがあります。この二つのガスはいくつか異なる性質を持っています。まず最初に「空気よりも重いかどうか」という点です。都市ガスは空気よりも軽いのですが、プロパンガスは空気よりも重いのです。そのためプロパンガスは部屋の床など下の方に溜まる性質があるため、万が一ガス漏れなどがあった場合は引火を防ぐために換気を行い、下に溜まったガスを吸わないよう顔の位置を高く保ちましょう。また、プロパンガスは安全への配慮として特別なにおいを付加してあるので、万が一の時にもガス漏れやガスのにおいに気付きやすいように対策されています。
また事故という面から言えば、災害時の復旧性の高さも大きく異なります。都市ガスは道路に埋まっている主管に損傷があると、その近隣の住居ではガスが使えません。しかし、プロパンガスの場合は、ご家庭ごとに設置されているガスボンベやガス管などの供給設備・消費設備のチェックで安全性が確認できればすぐにガスが使えます。災害時の復旧がスムーズだという点は万が一の際にも安心できるポイントですね。
気になるガス料金・導入コストの比較
日常生活でガスを利用するとなると、意識するのはやはり費用についてでしょう。ガスは毎日利用するものですから、できる限り安く利用できる事に越したことはありません。ガスを利用する上でかかる費用は「イニシャルコスト(導入費用)」「ランニングコスト(ガス料金)」の2つがありますので、この2つの費用からプロパンガスと都市ガスを比べてみましょう。
イニシャルコスト(導入費用)の面では、プロパンガスが有利ですね。都市ガスを利用するためには道路に埋設されている主管から自宅まで枝管と呼ばれるガス配管を引かなければなりませんが、地面の掘削が必要な工事となるので数十万~数百万という膨大な費用がかかってしまいます。プロパンガスであれば、一戸建て住宅のガス配管工事費用は通常7~10万円程度ですので、都市ガスと比べて極めて少ない導入費用でプロパンガスの利用開始が可能です。
また、都市ガスは導入費用を一括で支払うのが通常です。しかしプロパンガスの場合、導入時の費用負担は一切なく、ガス料金に配管費用などを付加するかたちでの支払いも可能です。
反面、ランニングコスト(ガス料金)で比較すると、都市ガスが有利な部分があるでしょう。都市ガスも地域によって料金が異なるので一概には言えませんが、都市ガスで最安の料金水準である東京ガスとプロパンガスを比べると、東京ガス(東京エリア)の基本料金方が750円~500円ほどお安くなります。
ガスの使用料についてはほぼ同等~都市ガスの方が若干安い程度ですが、1m3毎の従量単価を単純に比較することはできません。その理由はガスの熱量(カロリー)の違いに起因します。プロパンガスの熱量は、都市ガスのおよそ1.6倍~2倍と高い熱量を持っています。わかりやすく言うと、同じ量のガスでお湯を沸かすと、プロパンガスは都市ガスの1.6倍~2倍のお湯を沸かすことができるイメージです。その熱量の違いからプロパンガスの従量単価は都市ガスの2倍程度となっています。毎月のガス代としては安い料金のプロパンガス会社であれば、ほぼ都市ガス並みの水準でご利用いただけます。
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