プロパンガスの3大メリット
更新日: 2022-10-07昨今のプロパンガスは安全性・価格など様々な面で都市ガス並の水準となっているのですが、平成9年4月1日のプロパンガス自由化以前の印象からか、「高い」「安全じゃない」と思っている方も多いのが現状です。都市ガスを利用されている方だと、そもそもプロパンガスが何かもよく分からないと思います。そんな方のために、プロパンガスのメリットお教えします。

火力が強い!
プロパンガスのメリットにはまず、都市ガスと比べ「発熱量が大きい」ことが挙げられます。発熱量の差がどれくらいかというと、都市ガスが1m3あたり46MJ(約11,000kcal)であるのに対し、プロパンガスは1m3あたり99MJ(約24,000kcal)と、都市ガスの約2.2倍もの多大な発熱量となっています。発熱量が高いプロパンガスを利用すると、強い火力を得ることができます。火力が強い分、少ないガスの量&短時間で調理や給湯が出来るため、毎月のガス使用量は都市ガスよりも少なくなり、ガス使用量を節約しやすいガスだということが分かります。
「プロパンガスは都市ガスと比べ高い」と言われていますが、上記のとおり発熱量に2.2倍もの差があるため、単純に1m3あたりの従量単価で料金比較をすることはできません。毎月かかる基本料金はプロパンガスが数百円~千円程度高くなりますが、1m3あたりの料金は都市ガスと同水準でご利用可能です(一戸建て住宅の場合)。ただし、そのためには適正価格でプロパンガスを供給しているガス会社を選ばなくてはいけません。
高火力が必要となる中華料理店のような飲食店では、都市ガスではなくプロパンガスをお選びになる方も多いようです。ただし、ビルのテナントとして都市ガスをご利用されている方が、火力やガス圧の問題でプロパンガスを後から導入しようとする場合、オーナー様の了承やガスボンベの設置スペース確保など、様々な確認点があるので注意が必要です。
災害時の普及が早い!
プロパンガスは地震や台風など災害時の復旧も容易なのが特徴です。世帯ごとの個別供給となっているので、個別にガスボンベやガスの配管、ガス器具などの安全性を確認できれば、すぐに復旧しガスを利用することができます。また、一戸建て住宅の場合は、通常2本のガスボンベが設置されており、万が一ガスボンベの配送が行えないような状況になっても、2本目のガスボンベで1ヶ月以上ガスを使い続けることができます。
一方、都市ガスの場合は地中に埋まっている導管から各ご家庭にガスを供給するため、途中のガス管が損傷を受けてしまうと、周辺の複数物件でガスが使えなくなってしまいます。地中に埋設されていることもある、復旧工事には1~2ヶ月かかることもあるのです。
参考までに、東日本大震災の際もプロパンガスは、都市ガスよりも約2週間早く全面復旧しました。また避難所や仮設住宅などでのエネルギー源としても活用され、被災者の生活支援の一助ともなりました。大規模災害時には電気もストップする場合も多いと思いますが、最近はプロパンガスを動力としたガス発電機も発売されており、これによってプロパンガスから電気を作ることで緊急時の対策とすることもできます。照明や通信機器の電力はこのようなガス発電機で十分賄えますので、万が一の災害に備えて用意しておくと、イザというときに便利です。
新築時の導入コストがお得!
新しく住宅・店舗を建てる場合、ガスを利用するためにはガス器具や配管の工事が必要となります。器具や工事の費用自体も、プロパンガス会社同士の市場競争(わかりやすく言うと値引き合戦です)があるので安くなるケースが多くなります。さらに、新築の場合はプロパンガス器具や工事費用は無償にできる場合が多いので、導入コスト・初期費用を都市ガスよりも大幅に抑えることが可能です。
都市ガスの場合は、地中に埋め込まれているガスの主配管・導管から自宅までの引き込み工事が必要となります。この初期費用は一戸建て住宅の場合で10万円~30万円程度のケースが多いようですが、その初期費用に関してプロパンガスのように無償貸与にすることはできません。
ただし、プロパンガスの導入コスト・初期費用が無料になるわけではありません。多くの場合は工事代金をガス料金に上乗せし、10年~15年の貸付貸与契約を結ぶかたちとなります。貸付貸与契約が悪いわけではありませんが、ガス料金に過剰な上乗せを行い暴利を得る悪質なガス会社もあるようなので、新築やリフォームの際は詳細な事前確認を行うと良いでしょう。
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