無料インターネットを0円で導入！リフォーム不要の空室対策で物件価値向上

入居者の人気設備として不動の地位を誇る「無料インターネット」。賃料UPや入居率UPにも効果的で、スマホやリモートワークが当たり前となった現代の代表的な空室対策の1つです。
ですが筆者が調べたところ、たとえば東京都の賃貸物件だと7割弱の物件は無料インターネットを導入していないようです。物件の差別化にはなりますが、導入費用やランニングコストから避けているオーナー様も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、無料インターネットを導入するメリット・デメリット、導入の際の注意点をご紹介したいと思います。まずは基礎的な内容となりますが、ご参考になれば幸いです。

無料インターネットとは言わずもがな、入居者が無料で利用できるインターネットのことです。賃貸・分譲問わず導入されており、入居者が支払う家賃・管理費等にインターネット料金が含まれています。

面倒な手続きや工事も無くインターネットが利用でき、仕事で忙しい方や夜間勤務の方でも利用開始が容易です。物件価値も高まりますので、周辺相場より家賃が高めでも入居が決まりやすいという調査結果もあり、入居者様の人気度が非常に高い設備といえます。

立地や周辺環境など、入居者様が物件を選ぶポイントはいくつもありますが、その多くはオーナー様が物件を取得される際にご選定になっているはず。そこへさらに、「入居者様に人気の設備を導入」することで、入居者様に選ばれる可能性はぐっと上がるでしょう。

適切なリフォームや清掃・修繕などが行われていることが前提となりますが、人気設備の導入は周辺物件との差別化にもなります。リフォームなども不要であとから導入できる無料インターネットは、入居率や賃料にお悩みのオーナー様の強い味方になるのではないでしょうか。

稀に勘違いされる場合があるようなので念のため補足しておきますと、「無料インターネット」は入居者は別途費用を払わずともインターネットが利用できますが、「インターネット利用可」と記載されている物件は文字どおり利用可なだけで、自分で契約・費用支払いをして通常どおりインターネットを利用することとなります。

インターネット利用可の物件でも入居者が希望する速度の回線が導入できない場合もあります。いずれにしても、入居者との間で認識の相違が出ないように留意した方が良いでしょう。

主なメリットは、物件価値向上や差別化による入居率・賃料の向上です。もちろん絶対とは言えませんが、業者や回線タイプをしっかり選定して導入することで、賃貸経営の強い味方になってくれるはずです。

築年数が経ってきた物件でも家賃を下げずに入居率UPが目指せるでしょう。さらに、リフォームなどの大掛かりな工事は必要ありませんので、既存物件への導入も比較的簡単に導入できます。

しかも無料インターネットを0円で導入する方法があります（詳しくは後述します）。ランニングコストはオーナー様負担となりますが、数十万以上の導入費用が無料になれば、導入検討がさらに容易になるのではないでしょうか。

無料インターネットを導入した場合、空室でも保守料などランニングコストがかかります。ランニングコスト＝デメリットという事ではありませんが、導入前後で入居率・家賃が変わらない場合は、オーナー様のご負担が増える形となってしまいますので、計画的な導入が不可欠となります。

また、業者によっては短期解約時に違約金が発生する場合も。入居率も家賃も上がらず、解約したいけど違約金までかかるとなれば、身動きが取りづらくなってしまいますので、導入前にリスクを確認しておきましょう。

アパート・マンションに導入されているインターネットは、大きく占有型とシェアード型の2つに分けられます（ここでいう占有・シェアードというのは、アパート・マンション内の各世帯でのことを差しています）。

各世帯へ回線が引き込まれてるか否かで、回線速度や導入方法などが異なるため、ターゲットとしている入居者様像や必要な回線速度によって、導入すべき回線を選定しましょう。

いわゆる光配線方式のことで、各世帯まで1本ずつひかり回線を引き込む形となります。各戸に安定したインターネット環境が供給され、回線速度もシェアード型に比べて早いのが特徴です。

ただし、「光配線方式」のインターネット回線を導入する場合は、壁への穴開けなど工事が必要となる場合があります。既存のインターネット設備が物件に設置されている場合なども含め、物件状況に応じて最適なご提案をさせていただきますので、詳しく話しを聞いてみたいオーナー様がいらっしゃいましたら、お気軽に弊社までご相談ください。

占有型と比べて回線速度は落ちますが、各戸への工事が不要など導入のしやすさが特徴です。ただ、回線料金が安価ですので、物件状況によって導入すべきインターネット回線を選定しましょう。

Wi-Fi環境を提供する場合はセキュリティへの配慮も必要です。入居者様のニーズに合わせた対応を行って周知することで、入居者様の満足度向上、ひいては退居防止にも繋がります。

これから建築する場合は、導入する回線タイプを選ぶだけですので検討しやすいかと思いますが、既存物件に導入する場合は物件状況によってご提案内容が異なる場合も。その際は既存環境を活かしつつ最適なご提案をさせていただきます。

ランニングコストや入居者様のインターネット利用状況によっても、オーナー様のご判断が変わってくるかと存じますが、回線速度は速いに越したことはありません。物件概要をお聞かせいただければ、導入費用・ランニングコストの試算も可能ですので、まずはご要望と合わせてお話しをお聞かせいただけますと幸いです。

導入費用は回線タイプや物件規模によって異なりますが、20〜120万円程度が掛かります。ですが、もしご所有の物件のガス種がプロパンガスでしたら、ガス会社の変更と合わせてご検討いただければ、費用をかけずに導入することが可能です。

無料インターネット導入だけのご検討であっても、他社様よりも費用を抑えたご提案が可能ですので、もし相見積もりなどをお考えでしたら、お気軽にお声がけいただければと存じます。

導入後のランニングコスト（月額利用料＋保守点検費用等）についても、ご要望に合わせたベストなご提案で、できる限り抑えさせていただきます。無料インターネットについてのご説明と合わせて、無料でご提案書も作成いたしますので、気になるポイントがあればいつでもご相談くださいませ。

前述と重複する部分もありますが、改めて無料インターネット導入に際しての注意点をまとめました。オーナー様の賃貸経営のサポートとなるよう、ポイントを抑えたご検討を進めていただければと存じます。

導入コストはプロパンガス会社変更と合わせての導入で無償化できますが、ランニングコストは通常オーナー様負担となります。回線タイプなどによって金額が変わりますが、空室や収支状況と照らし合わせて、ご納得いただいた上で導入する必要があります。

契約内容によって、違約金などの解約条件も異なります。オーナー様には釈迦に説法ですが、長期契約のリスクも理解した上で導入検討を進めると良いでしょう。

入居者様にとって最も重要といえるのが「回線速度」です。動画視聴やWEB会議など一定以上の回線速度が必要となるシーンも増えており、今後はさらに高速回線が前提となるコンテンツも増えてくると思われます。ランニングコストとトレードオフな関係になりますので、しっかりとご検討いただく必要がある部分かと存じます。

特に、費用を抑えたシェアード型の無線環境を導入した場合は、セキュリティへの配慮も必要となります。通常は問題にならないケースが多いと思いますが、悪意を持ったユーザーによる被害も考えられます。ユーザーが安心して利用できる環境を用意するよう心掛けると尚良いかと存じます。

無料インターネットは昨今の世情・需要に合った設備の一つですが、未導入の物件の方が多い状況です。もし最低限の負担で導入することができれば、オーナー様の賃貸アパート経営にとって、強い味方となってくれることでしょう。

もちろんリスクが0とは言えませんが、少ないリスクでリターンを見込みやすい空室対策です。入居率や定着率、家賃の値下げなどにお悩みでしたら、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。